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かのえね

干支。

「えと」と読んでますが(漢字変換でも「干支」て出ますが...)、

厳密には「えと」じゃないんですよね。

 

干支とは「干」と「支」の組合せから成り立っています。

「干」かん:

 甲乙丙丁戊己庚申壬癸

 十干と言います。

 コウ・オツ・ヘイ・テイ、辺りは耳にすることもありますが、その先は...ですね(汗

 ちょっと前の成績表や契約の主従など、順番を振る時に使われますよね。

 どっちがいいか決められないー(>_<)なんて時に「甲乙つけがたい」とか。

 (余談ですが、道の突き当り、「ティージロ」て言いますが、あれ、アルファベットの「T」字路じゃなく、漢字の「丁」字路、ですね。元は「ていじろ」、ですね)

 

「支」し:

 子牛寅卯辰巳馬未申酉戌亥

 これは皆さんご存じ「十二支」です。

 2019年は「亥年」、2020年は「子年」ですね。

 昔は、日時や方角を表すのにも使われていました。

 (「草木も眠る丑三つ時」とか、「丑の刻参り」とか...)

 

問題は、今や存在の薄い(!)「十干」です。

甲乙丙丁...の10個は、前から順に2つずつ、5組に割り振られ、

それぞれに五行思想(木・火・土・金・水)の5種があてがわれています。

 甲:木(き)

 乙:木(き)

 丙:火(ひ)

 丁:火(ひ)

 ... 

 壬:水(みず)

 癸:水(みず)

 

この10個、順番に陽・陰が割り振られます。

 甲:木(き)←陽

 乙:木(き)←陰

 丙:火(ひ)←陽

 丁:火(ひ)←陰

 ... 

 壬:水(みず)←陽

 癸:水(みず)←陰

 

この「陽」と「陰」、日本では「兄」「弟」が当てがわれています。

陰陽五行思想では、万物は陰陽のバランスで成り立つと考えます。

太陽と月、動物と植物、男と女、とか。

で、「兄」は陽、「弟」は陰、の関係です。

(なぜゆえに「兄」と「弟」なのかは、当てがった人に聞いて下さい...泣)

 

でもって、

兄は「え」、

弟は「と」

と読みます。

そろそろ見えてきましたね。

 

 甲:木の陽=兄→「き」の「え」

 乙:木の陰=弟→「き」の「と」

 丙:火の陽=兄→「ひ」の「え」

 丁:火の陰=弟→「ひ」の「と」

 

 

 ...(略)

 壬:水の陽=兄→「みず」の「え」

 癸:水の陰=弟→「みず」の「と」

 

キーボードやスマホで「きのえ」「みずのと」など、

打ってみてください。

十干の漢字がリストで出てきますよ。

 

この十干に十二支を組み合わせます。

 甲(きのえ)+子=きのえね=1984年に該当します。

 乙(きのと)+牛=きのとうし=1985年

 ...

 庚(かのえ)+子=2020年、なのです!!!

 

東洋医学も、陰陽五行思想を基礎としています。

(陽・陰→表・裏、臓・腑、実・虚...)

(五行→木/肝・胆、火/心・小腸、土/脾・胃...略)

 

2020年は庚子。「かのえ」は「金の陽」=大腸経。

何か関連がありますでしょうか...

 

最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございます。

来年もふくわらい治療院をよろしくお願いいたします。