鍼灸指圧治療について

■ 治療理念

 

  「今どうなりたいか」

       +

  「将来どうありたいか」

 

ふくわらい治療院で、患者様に感じて頂きたいこと。

これが、ふくわらいの治療理念でもあります。

 

年を重ねると増えてくる、慢性的な痛みやしびれ、怪我や病気をきっかけとしたむくみやだるさ、自律神経性やストレスからくる体調不良や不眠...

それらの症状は、不調を治そうと患者さんの体自身が発信している、大事なメッセージでもあります。

 

ふくわらいでは、体が訴えるメッセージを拾い上げ、鍼・灸・マッサージ指圧などから症状に合った治療法を患者さんへ提案し、治療を行います。

 

病院や介護のお世話にならない様に、自分自身の自然治癒力・抵抗力を高めませんか?

そして、すてきに年を重ねて、10年先に同じ笑顔でいませんか?

私たちふくわらいのスタッフが、みなさまのお手伝いを致します。


■はり治療

 

髪の毛よりも細い鍼を、患部や症状にリンクした経穴(ツボ)に刺すことで刺激を与え、自律神経や内分泌系、免疫力などへはたらきかけ、不調を整える治療法です。

 

 「痛そう...」

 「深く刺すのかな...」

 

初めての方にとっては、「鍼」と聞くだけで少し怖く感じることと思います。

ふくわらい治療院では、ご希望により鍼を試しに刺鍼して、刺激の程度を確認して頂いています。その上で不安に感じない程度の鍼治療をご案内します。

 

どうしても長い鍼がこわい方へは、指圧施術の後に、長さ3mm~5mm程度でほとんど何も感じない円皮鍼(えんぴしん)や皮内鍼(ひないしん)を試して頂くなど、不安を取り除いて頂く提案をしています。

 

治療に使う鍼は全て使い捨てで、当然施術前後に皮膚消毒もしますので、安心して治療が受けられます。

 

※病気の原因の約7割が、交感神経の過緊張(自律神経の乱れ)によると言われています。また、研究で鍼治療は交感神経の過緊張を和らげ、自律神経のバランスに作用している事が明らかになっています。


■ きゅう治療

 

患部や経穴(ツボ)へ、お灸の熱で刺激をあたえて、はり治療同様に患部へはたらきかけます。

お灸に使われるもぐさは、ヨモギからできています。ヨモギは、漢方でも「艾葉」(がいよう)として使われ、日常生活でもお餅やお団子にも使われる、身近な存在です。もぐさに含まれているチネオールと言う精油成分は、ユーカリなどのアロマオイルにも含まれており、気分をリラックスさせる効果があると言われています。

透熱灸などの直接的な熱は免疫力増強や傷の治癒力促進、知熱灸や間接灸などの間接的な熱による慢性症状の緩和などが期待され、鎮痛・新陳代謝の促進にもつながります。

置鍼した鍼の頭にお灸を乗せる「灸頭鍼」では、鍼と灸の相乗効果を狙います。

 「やけどしないかな...」

 「臭いが服につきそう...」

そんな不安を感じる方のために、ご希望により無煙無臭タイプの間接灸もご用意していますので、お気軽にご相談ください。

 

 


■ 指圧マッサージ治療

 

古来から存在する「あんま(按摩)」、

明治の頃に西洋から伝わった「マッサージ」、

あんま術に近代的手技療法の理論や技法を取り入れ発展した「指圧」。

これら「手技三法」の「もむ・さする・おす」で、筋肉や経穴(ツボ)へ刺激を与え、血液・リンパの流れや老廃物除去を促し、痛みの緩和・疲労回復につなげます。

はり・きゅう同様に、筋肉・神経系へのアプローチもできますので、鍼灸治療に抵抗を感じる方でも、お受けいただけます。

 

ふくわらいでは、弱~中圧の施術で、症状を「喚起・亢進させて」取り除いて行く治療法を採用しています。

神経痛や筋緊張など一部の症状への治療を除き、原則として強圧(強押し)は行いませんので、ご了承下さい。


■ ストレッチ、整体術

 

全身の各関節や筋肉、骨格へアプローチし、体のバランスを整えます。

普段自分では動かせず硬くなりがちな関節や筋肉を、ソフトに他動的に動かすことで、柔軟性を向上させ、動きやすく怪我をしにくい体作りを目指します。

 

鍼灸や指圧と併用して行う事で、症状の緩和改善に加え、血流の促進やリラグゼーション効果も期待できます。

 

※ボキボキならす様な施術や、痛みを伴うようなストレッチは行いません。


■ 温圧・温熱療法、その他

 

ふくわらい治療院では、温圧療法や温熱療法など、患部やその周辺を温める施術を取り入れています。鍼やお灸がどうしても怖いという方へ、これらの療法をご案内することもあります。

 

<温圧療法>

硬い棒状にした練もぐさの先端に火をつけ、ステンレスの器具へいれ、薄いガーゼ越しに患部へあてて、温めます。柔らかい熱が体の中まで届き、施術後も暖かさが残ります。軽く押しあてるため、弱圧の指圧に似た刺激も得られます。

 

<温熱療法>

細い棒状にした練もぐさに火をつけ、ローラー状の器具へいれ、体表へあててコロコロと転がします。暖かい刺激が皮膚表面を優しく刺激します。施術後は暖かさが残り、筋緊張も和らぎます。温めた手でなでられている様な、やさしい刺激です。


■ 適用疾患、症状

 

はり・きゅう・マッサージ指圧治療が適応するとされる症状は、多岐にわたります。

思い当たる症状や、「似てるかも...」と感じる違和感・不定愁訴があれば、まずはご相談下さい。

 

(適応)

  • 頭痛、眼精疲労、耳鳴り、歯痛、顔のむくみ、寝違え
  • 肩こり、四十肩、腱鞘炎、腰痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛、
  • 膝関節痛、こむら返り、しびれ、だるさ、むくみ
  • 食欲不振、吐気、胃痛、便秘、下痢、
  • 高血圧、動悸、めまい、不眠、神経痛、
  • 冷え、ほてり、貧血、生理痛、更年期障害、
  • 姿勢がわるい、体のねじれ、猫背、体が硬い  etc...

 

■ WHO新章追加

 

2017年06月、WHO(世界保健機関)が改定する国際疾病分類(ICD-11)に、「伝統医学の病態」が、新しい章として追加されることが公表されました。(発効は2022年予定)

これまでも、鍼灸治療が摘要となる疾病名は公表されていましたが、今回新たに設けられた新章では、疾病名に限定せず「病態・症状のあり方」「症状の判別方法」がこまかく表示されるようになります。東洋医学では基本であるこの考え方がWHOに採用されたことで、個別の病態や症状を理解する指標として、今後おおきな意義を持つ存在となりそうです。