· 

臨床実習

鍼灸指圧学校の学生は、国家資格がないため、

当たり前ですが一般の患者さんへの鍼灸指圧治療は行えません。

また、医師法で規定されているような臨床研修制度がないため

(この制度を作ろうとする動きは出ています)

このままでは卒業後にいきなり本番に入るという、

考えただけで恐ろしいことになります。

 

学校では、有資格者(先生)の立会いの下、

事前に承諾を得た方にモデルになって頂き、

施術実習をさせて頂きます。

 学生の臨床実習については、いまだ疑義があり、

 「立会いであっても国家資格がない者は第三者への施術を行ってはいけないのではないか」

  vs

  「あはき法に規定されている『業として継続的に行うもの』に該当せず

  尚且つ有資格者立会い+承諾を得てる」の間で法的結論は出ていません。

  それはさておき...

 

先日、卒業生に協力を求める連絡があり、

患者役として行ってきました。

考えてみれば、自身が学生だった頃にも、

当然ですがモデルとしてご協力くださった方々がいたからこそ、

今の自分がいるわけです。

スケジュールの都合がつく日に、協力させていただきました。

 

立ち会われる先生と学生が自己紹介をし、問診→触診→施術が始まります。

施術終了後、アンケート用紙に、感想を記入します。

 

緊張するのは当たり前なのでそこは触れず、

またあくまで実習生であること・1回の施術のみであることから、

治療結果の是非については言及しません

(もちろん良くなっていたり悪化していて書くべきであれば書きます)が、

身だしなみや話し方、接遇態度や患者への気配り、

その他施術自身についての感想を記入して終わります。

 

良かった点はもちろん記入しますが、

改善の余地ありな点についてどこまで書くかは難しい所です。

言及せずにいればその学生のためにならない。

ストレートに書きすぎて凹ませ過ぎるのも避けたい。

自分自身が学生だった頃、

クラスの中で、実習後の患者役の方からの辛辣な批判を受け、

実技へ対する恐怖感や自信喪失から、

しばらくの間実技授業や臨床実習時でまともな施術が

できなくなった学生がいました。

現状はきちんと理解してもらい、

一方で改善へ向けての活力としてもらえる様に

表現するのは、少し気を使います。

 

一人でも多く、「良い」鍼灸指圧師が生まれてくれることを願い、

自分が学生だった頃にご協力頂いた方々に感謝をして、

今は自分が学生さんへ協力させて頂いています。